【予習ガイド】アベンジャーズBIG3——トニー/スティーブ/ソーの交差を相関図で追う
『ドゥームズデイ』前の予習を、作品リストではなく「人」の軸で書いてみます。
公式15作品の「なぜこのタイトルなのか」は、すでに予習リスト考察で書きました。特設の視聴ルートも予習ページにあります。
今回はタイトル選定の話ではなく、人の話です。
トニー・スターク(アイアンマン)、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)、ソー。
この3人――いわゆるアベンジャーズBIG3が、どこでぶつかり、どこで戻り、相関図の上でどう交差してきたのかを、管理人目線で振り返ります。
「15本、どれから見る?」ではなく、この3人が同じ画面に立ったとき、何が起きていたのか。
そんな視点で見ていきます。
※ネタバレ注意: 結成まわりは軽めですが、『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』の結末には触れます。未見の方は、その節まで飛ばすか、先に本編をどうぞ。
『ドゥームズデイ』本編については、公式発表の範囲だけを扱います。
BIG3は誰で、なぜこの3人なのか
まず名前から。
- トニー=天才実業家。スーツを着て、自分の作った世界に責任を取りにいく人
- スティーブ=戦時の兵士が現代に蘇った男。「正しいことをする」が口癖というより、生き方
- ソー=アスガルドの雷神。最初は傲慢な王子で、地球側の事情にはいちばん遠い
アベンジャーズの創設メンバーは6人います。
それなのに、ファンの間で「BIG3」と言ったとき、だいたいこの3人に収束する。
個人的には、理由は単純な強さの序列だけじゃないと思っています。
チームの意見が割れたとき、最後に残る軸がこの3人だからです。
トニーは「最悪を先に潰す」。
スティーブは「手段が正義を汚したら終わり」。
ソーは「九つの世界というスケール」で物事を見る。
同じ敵を見ていても、立っている場所が違うんですよね。
だから結成でも、内戦でも、サノス相手でも、話の芯はこの三角形に戻ってくる。
キャラ単体の紹介は、それぞれのページに任せます。
ここでは、3人が交差した瞬間だけを追います。
結成――ライバルとして会って、チームになった
3人が初めて同じ画面に立つのは、『アベンジャーズ』です。
そこに来るまでの単独作は、ほぼ別々の世界。
トニーは『アイアンマン』で洞窟から始まり、『アイアンマン2』で表のヒーローとしての姿と、内側の消耗が同時に描かれます。
スティーブは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で戦時を生き、氷の中から現代へ。
ソーは『マイティ・ソー』で追放され、ロキとの兄弟喧嘩を地球に持ち込む。
そして2012年のニューヨークで、この3本の線が初めて結びます。
おもしろいのは、最初の接点が「仲間意識」ではないこと。
ヘリの上ではトニーとスティーブが価値観で火花を散らし、甲板ではトニーとソーが力でぶつかる。
スティーブとソーも、最初から息が合っていたわけではありません。
協力する前に、まず喧嘩している。
ここ、個人的にはBIG3の原点だと思っています。
後年の内戦も、インフィニティ・サーガのすれ違いも、「あの初対面の延長」に見えるんですよね。
信頼が先にあったチームではなく、衝突したまま、必要に迫られて並んだ3人。
だから割れやすいし、戻ったときの熱量も大きい。
内戦――三角形が、二人の対立になった
※ここから『シビル・ウォー』のネタバレがあります。
結成のあと、3人はそれぞれ別の物語へ戻ります。
トニーは『アイアンマン3』でニューヨーク以後のPTSDと向き合い、スティーブは『ウィンター・ソルジャー』で、信頼していた組織の内側に裏切りを見つける。
ソーは『ダーク・ワールド』で母を失い、九つの世界を背負う立場としての物語を進めていきます。
そして『エイジ・オブ・ウルトロン』。
ここで3人は再集結するのですが、空気は2012年とは違います。
トニーの「先に終わらせたい」という考えがウルトロンを生み、スティーブとの価値観の違いが表面化する。
ソーも幻視によって揺さぶられ、ストーンの手がかりを求めて行動します。
公式の予習15作品からは外れている作品です。
でも、BIG3の話をするなら、ここを外すほうが不自然だと個人的には思います。
なぜなら、ここで三角形が二人の対立に変わるから。
協定、民間人被害、バッキー。
論点はいくつもあります。
ただ、根っこにあるのは2012年から続いている「最悪を潰すトニー」と「正しさを曲げないスティーブ」の対立です。
そしてソーは、『ラグナロク』側の物語にいて、この内戦にはいません。
いちばん宇宙側の人が不在のまま、地球側の二人が割れた。
アベンジャーズがバラバラになった理由を、「協定の是非」だけで説明すると少し薄いんですよね。
BIG3のうち一人が欠けた状態で、残った二人が2012年の初対面をやり直してしまった。
そう見ると、その後の『インフィニティ・ウォー』のギクシャクも、少し違って見えてきます。
インフィニティ・サーガ――割れたまま、最後の画面に並ぶ
※ここから『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のネタバレがあります。
『インフィニティ・ウォー』で、3人は再び同じ脅威を見ることになります。
でも、同じ場所には立てない。
トニーは地球からタイタンへ。
スティーブはワカンダへ。
ソーはニダベリアを経由して戦場へ。
三角形は復活しているのに、辺がつながらない。
個人的にいちばんつらいのは、「2012年みたいにヘリの上で言い合える余裕がない」ことです。
内戦の傷も、それぞれの喪失も、そのままサノスとの戦いに持ち込まれる。
そして『エンドゲーム』。
ここで、その三角形が最後にもう一度つながります。
タイム・ヘイストで過去の自分たちに触れ、最後の決戦で3人は同じ画面に戻る。
トニーは責任の取り方を最後まで貫く。
ソーは王座ではなく、旅を選ぶ。
BIG3は、勝って解散したのではなく、それぞれの役割を次へ渡した。
ここ、ただの感動話として片付けると、ちょっともったいないと思っています。
トニーは「自分が作った危機を自分が終わらせる」。
スティーブは「象徴を次に渡す」。
ソーは「王であることより、生き残った者として歩く」。
3人とも、結成時の自分を一度捨てているんですよね。
その後――残った人と、戻ると発表された人
エンドゲーム以後、3人の線は揃いません。
トニーの物語は、公開済みの本編としてはそこで一区切り。
スティーブも一度、表舞台を降りました。
残ったのはソーで、『ソー:ラブ&サンダー』ではジェーンやLoveとの関係が描かれます。
公式予習15作品には入っていませんが、「いまのソー」を見るなら、ここを飛ばすと温度が分かりにくいと個人的には思います。
そして『ドゥームズデイ』。
ここはネタバレというより、公式に出ている範囲だけ書きます。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』では、クリス・エヴァンスがスティーブ・ロジャースとして復帰することが公式に示されています。
クリス・ヘムズワースのソーも復帰が案内されており、D23ではドゥームと対峙する姿が公開されています。
公開は2026年12月18日。
復帰の経緯、戦う理由、トニー側がどう関わるのかは、本編が出るまで分かりません。
想像したくなるけど、ここでは止めておきます。
現時点で分かるのは、BIG3のうち、スティーブとソーの復帰が公式に明かされているということ。
あとは劇場で確認する話です。
D23まわりの発表は、まとめ記事にまとめています。
誰がどの作品で交差するのか
ここが今回の本題です。
相関図で見るなら、MCU相関図でトニー/スティーブ/ソーを開くと早いです。
3D版もあります。
https://www.superhero-movies.com/universe/3d
文章でも、交差だけを整理しておきます。
3人が同じ作品にいる行こそ、BIG3の本体です。
| 作品 | トニー | スティーブ | ソー | 交差の意味 |
|---|---|---|---|---|
| 『アイアンマン』『2』『3』 | ○ | — | — | トニー単独。責任の起源 |
| 『ファースト・アベンジャー』 | — | ○ | — | スティーブ単独。信念の起源 |
| 『マイティ・ソー』『ダーク・ワールド』 | — | — | ○ | ソー単独。宇宙側の起源 |
| 『アベンジャーズ』(2012) | ○ | ○ | ○ | 初交差。喧嘩からの結成 |
| 『ウィンター・ソルジャー』 | — | ○ | — | スティーブが組織を失う |
| 『エイジ・オブ・ウルトロン』 | ○ | ○ | ○ | 再交差。亀裂の予兆 |
| 『シビル・ウォー』 | ○ | ○ | — | トニー×スティーブ。ソー不在の内戦 |
| 『ラグナロク』 | — | — | ○ | ソーが王ではなく生き残る者になる |
| 『インフィニティ・ウォー』 | ○ | ○ | ○ | 再交差。辺がつながらない戦い |
| 『エンドゲーム』 | ○ | ○ | ○ | 最後の交差。役割を置く |
| 『ラブ&サンダー』 | — | — | ○ | その後のソー |
| 『ドゥームズデイ』 | 本編待ち | 公式に復帰 | 公式に復帰 | 公式発表の範囲のみ |
表にすると分かりやすいのですが、読みとしてはこうです。
3人が揃う作品は、いまのところ4本だけ。
2012、2015、2018、2019。
内戦はその間にあって、揃わない。
ソーの単独作も、トニーとスティーブの単独作も、揃わない。
だから相関図の上では、BIG3は「常時つながっている線」ではなく、ときどき結び直される三角形なんですよね。
スパイダーマンがトニー側に入るのも『シビル・ウォー』以降。
チームが割れたあとに次世代が入ってくる、という順番も、この三角形の話とセットで見ると面白いと思います。
同じ顔では続かない――世代交代と、次のアベンジャーズ
ここからは少し未来の話。
この3人を振り返るだけだと、「これからも同じ3人が中心に立つ」ように見えてしまいます。
でも、現実にはそうではありません。
ロバート・ダウニー・Jr.も、クリス・エヴァンスも、クリス・ヘムズワースも、役者としての時間は有限です。
同じキャスティングのまま何十年も続けるのは、制作としても現実的ではない。
公式に出ているのは、現時点では『ドゥームズデイ』でのスティーブとソーの復帰まで。
次の「顔」が誰になるのかは、まだ分かりません。
なので、ここからは完全に管理人(Ryu)の見解です。
未発表のキャスティングは扱いません。
『ドゥームズデイ』本編でのトニー側の役回りも書きません。
ここで言う「次の顔」は、強さの話ではありません。
アベンジャーズの軸――画面の中心に立ったときの重さの話です。
サム――盾は継いだ。顔としては、まだ弱い
サム・ウィルソンは、作中で盾を継ぎ、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』と『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で現キャプテンとして単独章を持っています。
公開済みの物語として、現キャプテンはサムです。
ただ、チームの顔/軸として見ると、まだ弱い。
これは戦力の話ではありません。
BIG3の一辺を一人で引き受けるだけの重さが、まだ乗り切っていない――という個人的な感触です。
スパイダーマン――次世代の本命に近い
個人的に、かなり本命に近いと思っているのがスパイダーマンです。
『シビル・ウォー』以降にトニー側へ入り、『スパイダーマン:ホームカミング』から『ブランド・ニュー・デイ』まで、育成される側から責任を引き受ける側へ移っている。
次のアベンジャーズの顔として見るなら、ここはかなり強いと思っています。
次世代ウルヴァリン――候補。ただし配役次第
もう一つの候補として、次世代のウルヴァリンも頭に置いています。
『デッドプール&ウルヴァリン』でローガンは戻ってきましたが、あれはヒュー・ジャックマンのローガン。
次の世代としてMCUの顔になりうるかは、配役次第だと思っています。
誰がやるのか、そもそもやるのか。
そこはまだ発表されていません。
なので、ここでは踏み込みません。
シャン・チー――推したい。でもBIG3級の顔としてはまだ弱い
シャン・チーは、個人的には推したい。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の入口も好きです。
ただ、BIG3級の顔――チームの軸としての重さ――で見ると、まだ弱い。
戦力の話ではありません。
温度としては、
「推したいけど、まだそこではない」
という感じです。
サンダーボルツ――好き。でもBIG3にはなれない
『サンダーボルツ*』は好きです。
エレーナを中心に、事情を抱えた元エージェントたちが並ぶ。
次のアベンジャーズの形を考えるうえでは、かなり面白いチームだと思っています。
ただし、BIG3の顔候補からは外します。
中心が一人に集約しない編成だからです。
軸が分散しているチームは、三角形の代わりにはならない。
結論――次世代のアイアンマン、つまり「トニー枠」がまだ必要
ここまで並べても、欠けている脚があります。
次世代のアイアンマン――トニー枠――は、まだ必要だと思っています。
別のアクターでもいい。
キャラクターの形が変わってもいい。
でも、アベンジャーズの中に「トニーが担っていたような軸」は残してほしい。
サムは盾を持っている。
スパイダーマンは次の顔の本命に近い。
ウルヴァリンは配役次第。
シャン・チーは推したいけど、まだ軸としては弱い。
サンダーボルツは面白いけど、顔ではない。
三角形の「最悪を先に潰す」脚がなくなると、アベンジャーズの割れ方そのものが変わる。
これはスーツの話ではなく、責任と技術を背負う軸の話です。
誰がその役を担うのかは分かりません。
未発表のキャスティングを予想するつもりもありません。
でも管理人としては、その脚だけは残してほしい。
今から見るなら何本か
「全部は無理」という人向けに、BIG3軸だけ切るとこうなります。
最短(交差だけ)
1. 『アベンジャーズ』(2012)――初交差 2. 『シビル・ウォー』――割れ方 3. 『インフィニティ・ウォー』→『エンドゲーム』――戻り方
これで三角形の形は分かります。
ただし、ソーがなぜ内戦にいないのか、トニー/スティーブがそれぞれどんな痛みを抱えていたのかは薄くなります。
もう少し厚くするなら
- トニー:『アイアンマン』――原点だけでも
- スティーブ:『ファースト・アベンジャー』――公式15にも入っています
- ソー:『ラグナロク』――内戦期の不在と、現在のソーにつながる変化を見る
さらに時間があるなら、
- 『ウィンター・ソルジャー』――スティーブが「組織の正義」を捨てる話
- 『ラブ&サンダー』――現在のソーを補強
という感じ。
『ドゥームズデイ』全体の宿題――X-MENや『ロキ』、公式15作品の順番――は、こちらの特設に分けています。
Special · Avengers: Doomsday
『ドゥームズデイ』予習・視聴ルート
Disney+公式推奨15作品を、最低限/公式/非公式推しの3ルートで整理。 あと何時間あるかもここからチェック。
特設ページを見る
「なぜ15作品に『シビル・ウォー』が入っていないのか」は、8月17日の考察側の話です。
今回はあえて、公式リストから外れた『シビル・ウォー』を、人の軸では必須に戻す書き方にしています。
リストとキャラクターでは、優先順位が違う。
そこも今回の面白いところだと思っています。
公式ポッドキャストも『アベンジャーズ』から『エンドゲーム』へ、週次で遡っています。
まとめ
BIG3は、単なる「最強トリオ」のブランド名というより、アベンジャーズが割れて、戻るときの設計図だと思います。
トニーは危機を先に潰そうとする。
スティーブは正しさを曲げない。
ソーは地球より広い地図で戦う。
2012年に喧嘩して並び、2016年に二人で割れ、2018年に揃いきれず、2019年にそれぞれの役割を置いた。
『ドゥームズデイ』では、スティーブとソーの復帰が公式に発表されています。
それ以上の配置は、まだ分かりません。
作品リストで予習する人は特設へ。
人で追いたい人は、相関図でこの3人を開いてみてください。
Special · Avengers: Doomsday
『ドゥームズデイ』予習・視聴ルート
Disney+公式推奨15作品を、最低限/公式/非公式推しの3ルートで整理。 あと何時間あるかもここからチェック。
特設ページを見る
https://www.superhero-movies.com/universe
三角がいつ結ばれて、いつほどけたのかを見るだけで、インフィニティ・サーガの見え方が少し変わると思います。
そして世代交代の話は、その三角が同じ顔のままでは続かないという前提での、管理人の個人的な見解です。
※記事について
本記事の「なぜこの3人をBIG3と呼ぶのか」「内戦で三角形が潰れた」「次の顔」「トニー枠を別アクターでも続けてほしい」などは筆者個人の見解です。
『ドゥームズデイ』本編の役回り・復帰の経緯についての推測はしていません。
スティーブ/ソーの復帰については、公式ティーザー・Marvel.com・D23発表など、公開情報の範囲で記載しています。
未発表のキャスティングは扱っていません。
関連作品
アイアンマン
2008
アイアンマン2
2010
アイアンマン3
2013
キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
2011
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
2014
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
2016
マイティ・ソー
2011
マイティ・ソー/ダーク・ワールド
2013
マイティ・ソー バトルロイヤル
2017
ソー:ラブ&サンダー
2022
アベンジャーズ
2012
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
2015
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
2018
アベンジャーズ/エンドゲーム
2019
アベンジャーズ/ドゥームズデイ
2026
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド
2025
ファルコン&ウィンター・ソルジャー
2021
スパイダーマン:ホームカミング
2017
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
2026
シャン・チー/テン・リングスの伝説
2021
サンダーボルツ*
2025
デッドプール&ウルヴァリン
2024